2024年
2月
29日
|
07:40
Europe/Amsterdam

コベストロ、 スコープ 3排出量に関する気候 中立 目標を発表

スコープ 3の設定により気候中立目標を完成

サマリー
  • 川上および川下 分野 のサプライチェーン(スコープ 3)で発生する温室効果ガスを 2035年ま でに 1,000万トン削減し、 2050年までにスコープ 3における 気候 中立を目指す 
  • 温室効果ガス削減のための気候 中立 戦略 が完成 
  • 排出量削減のための具体的な実行計画とサプライチェーン全体の変革が必要

    コベストロは、スコープ3排出量の気候中立目標を公表し、温室効果ガス(GHG)排出量削減のための気候中立戦略を完成させました。短期目標としては、2035年までにGHGを1,000万トン削減する計画です。これは、基準年2021年と比較して30%の排出量減少に相当し、2035年までの企業成長による排出量の増分も織り込まれています。長期的には、コベストロは2050年までにスコープ3の排出量において気候中立を実現する企業になることを計画しています。

    コベストロは、2022年にスコープ1とスコープ2の排出量に関する野心的な目標を発表し、2035年までに事業運営上の気候中立を達成することを打ち出しています。スコープ1の排出量はコベストロ自身の生産工程から、スコープ2の排出量は購入エネルギー源から生じるものです。スコープ3の排出量には、上流および下流のサプライチェーンで発生するその他のすべてのGHGが含まれます。これらは、コベストロのGHG総排出量の約80%を占めています。コベストロが購入する原材料はスコープ3におけるGHG排出量の最も大きな割合を占めています。

    スコープ3における排出量の削減には、サプライチェーン全体の変革が不可欠です。代替原料の入手可能性、再生可能エネルギー、技術の進歩や新しいプロセス、市場の変革など、さまざまな要因が互いに影響し合い、スコープ3目標達成のための重要な役割を持つことになります。ネット・ゼロ・エミッションを達成するために、コベストロは今後10年間で数億ユーロの投資を行う予定です。

    コベストロCEOのマーカス・スタイレマンは「当社のスコープ3目標は、野心的かつ現実的であり、具体的な実施計画に基づいています。これは、当社の気候中立戦略にとって不可欠な構成要素です。気候中立目標の達成は、「We will be fully circular」というビジョンで企業活動を営んでいる私たちにとって大きなマイルストーンの一つであり、化学産業の変革において主導的な役割を果たすことを改めて実証することになります」と述べています。

目標達成とスコープ3温室効果ガス削減のための4つの方策

    コベストロは、気候中立戦略において、短・中期的に4つのスコープ3カテゴリーに注力しています¹。これらのカテゴリーに取り組むことにより、2021年時点では年間2,130万トンを生成していた温室効果ガスを2035年までに1,000万トンを削減することができることになります。そのために、当社は4つの重要な方策を特定しました。これらに関連するプロジェクトはすでに進行中であり、さらに具体的な実施策が続きます。

    コベストロのイノベーション&サステナビリティ長のトーステン・ハイネマンは「スコープ3排出量の算定は、化学企業である当社にとって容易なものではありません。スコープ3の排出は、原材料を購入する上流工程と、製品を販売する下流工程の両方で発生するからです。このため、スコープ3排出量を削減するための対策は当社の顧客だけでなくサプライヤーにも影響を及ぼすことになり、サプライチェーン全体の変革が必要になります。さらにイノベーション、サプライチェーンに沿ったパートナーとの協力、そして4つの方策すべてを含む詳細なアクションプランを通じて、私たちはスコープ3の目標を達成します」と述べています。

  • 1つ目の方策は、サプライヤーがスコープ1とスコープ2の排出量を削減することです。コベストロの原材料サプライヤーの多くは、すでに自身のスコープ1とスコープ2の目標を定めており、それらはコベストロのスコープ3の目標に組み入れることができます。コベストロは、2024年3月4日に開催されたスコープ3サプライヤーイベントなどで、この問題についてサプライヤーと話し合いを行いました。さらに、最近、Encina社とケミカルリサイクル原料の長期供給契約を締結しました。2024年1月に行ったこの契約は、使用済みプラスチックから生産される原材料を供給するもので、コベストロのスコープ3排出量削減に寄与することになります。その他の重要な短期的変革としては、例えば、サプライヤーの生産工程における電動化、効率改善、炭素回収・貯留(CCS)などがあります。
     
  • 2つ目の方策は、代替原料から作られた製品の収益性の高い販売です。既にコベストロの製品ポートフォリオにはCQ(サーキュラー・インテリジェンス)ラベルの付いたサーキュラーソリューションを用意しています。CQ製品は、少なくとも25%が非化石資源由来の原材料で作られています。
     
  • コベストロのスコープ3排出量削減の3つ目の方策は、MAKEプロジェクト群です。これは、コベストロがカーボンフットプリントの少ない非化石由来の代替原料を製造するための投資プロジェクトです。これらのプロジェクトには、例えば、バイオベースのアニリンの製造や、リサイクル原料の使用を可能にする独自のリサイクル技術の使用などが含まれています。MAKEプロジェクトのもうひとつの例は、マットレスのリサイクルに使用されるEvocycle CQ技術です。
  • 4つ目の方策は、スコープ3排出量を削減するために数多く存在するいろいろな要素です。例えば、廃棄物焼却によるGHG排出を削減するためのリサイクル率の向上や、物流や一次エネルギーの抽出方法の変革などです。さらにコベストロは、デジタルR&DやAIを通じてイノベーション・プロセスを加速させます。

    気候中立は、サプライチェーン全体の緊密な協力によってのみ達成することができます。そのためにもコベストロのスコープ3の気候中立目標は重要な意味を持つものであり、顧客やサプライヤーとの協力により実現されていくことになります。


¹①原材料の調達(カテゴリー3.1の一部)②使用者による製品の廃棄時の処理(カテゴリー3.12)③スコープ1、2に含まれない燃料・エネルギー調達(カテゴリー3.3)⓸自社が荷主となる上流輸送(カテゴリー3.4)

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コベストロ社について
コベストロ社は、世界最大級の高機能性ポリマー材料の製造企業です。革新的な製品、プロセス、技術により、多くの分野でサステナビリティとQOL向上に貢献しています。当社はモビリティ、建築、生活、電気・電子分野などの主要産業において、世界中の顧客に製品を供給しています。また、当社の生産するポリマーは、スポーツ・レジャー、化粧品、ヘルスケアなどの分野や、化学産業でも使用されています。

当社は「We will be fully circular」をビジョンに掲げ、2035年までの温室効果ガス排出実質ゼロ達成(スコープ1,2)を目指しています。また、2050年までにスコープ3の排出量において気候中立を実現する企業になることを計画しています。2023年度の売上高は約144億ユーロです。2023年末時点で、世界各地に48の生産拠点があり、約17,500人(フルタイム換算)の従業員が在籍しています。

将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements)
このニュースリリースには、コベストロ社による現在の試算および予測に基づく将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements) が含まれている可能性があります。さまざまな既知または未知のリスク、不確実性、その他の要因により、将来の実績、財務状況、企業の動向または業績と、当文書における予想との間に大きな相違が生じることがあります。これらの要因にはコベストロのウェブサイト(www.covestro.com)に公開されている報告書に説明されているものが含まれます。コベストロは、これらの将来予想に関する記述を更新し、将来の出来事または情勢に適合させる責任を負うものではありません。