2025年
7月
31日
|
07:15
Europe/Amsterdam

変動的な市場環境が第二四半期の業績に影響

2025年第二四半期:短期的な経済回復の見込みがない状況

サマリー
  • 価格下落によりグループ売上高は34億ユーロ(8.4%減)
  • EBITDAは予想通り15.6%減の2億7,000万ユーロ
  • 連結純利益はマイナス5,900万ユーロ
  • フリー・オペレーティング・キャッシュフロー(FOCF)はマイナス2億2,800万ユーロ
  • 通期予想のEBITDAを7~11億ユーロに修正
  • モニーク・ブッフを新たな最高商務責任者(CCO)に任命
     

    コベストロは2025年第二四半期を新たな貿易障壁によってさらに悪化した厳しい経済環境の中で終えました。米国の輸入関税の予測不能な引き上げは、一部の主要顧客産業におけるグローバル・サプライチェーンの混乱と対米輸出の大幅な減少をもたらしました。これにより、特にアジア太平洋地域の関連市場での供給過剰が生じ、世界的な価格の大幅な下落につながりました。 

    販売数量は概ね安定していたものの、平均販売価格の下落と為替の影響が大きくマイナスとなりました。グループ売上高は8.4%減の34億ユーロ(前年:37億ユーロ)となりました。EBITDAは15.6%減の2億7,000万ユーロ(前年:3億2,000万ユーロ)となり、当社予想の上限に近い結果となりました。これには、通期予想の修正に伴う4,400万ユーロの賞与引当金の取り崩しが影響しています。純利益はマイナス5,900万ユーロ(前年:マイナス7,200万ユーロ)となりました。FOCFはマイナス2億2,800万ユーロ(前年:マイナス1億4,700万ユーロ)でした。

 「経済環境は引き続き厳しい状況です。地政学的な緊張と新たな貿易障壁が第二四半期に予想外の圧力をかけました」とコベストロCEOのマーカス・スタイレマンは述べています。「私たちはその結果も目の当たりにしています。過剰生産能力、厳しい価格動向、そして景気の勢いがほとんどありません。このような状況であるからこそ、先を見据えて、諦めず、私たちがコントロールできることに集中することが重要です」。

Download

2025年通期の業績見通しを修正

    短期的な回復の兆しが見えないまま、経済全般が低迷を続けているため、コベストロは2025年7月11日に2025年度の業績見通しを修正しました。コベストロは現時点、EBITDAを7~11億ユーロと予想しています(前回予想:10~14億ユーロ)。FOCFはー4~1億ユーロを予想しています(前回予想:0~3億ユーロ)。2025年度の加重平均資本コスト(WACC)と使用資本利益率(ROCE)の差(ROCE-WACC)はー9~ー5ポイントを予想しています(前回予想:ー6~ー3ポイント)。温室効果ガス排出量(CO₂換算)は420~480万トンと予測しており、修正はありません。2025年第三四半期のEBITDAは1億5,000万~2億5,000万ユーロを予想しています。

 「第二四半期において、需要の弱さ、供給過剰、および新たな貿易関税という継続的な課題が当社のマージンに大きな影響を与えました」とコベストロCFOのクリスチャン・バイヤーは述べています。「販売数量が安定していたにもかかわらず、これらの外部要因は私たちの業績に明確に表れています。短期的な回復は現時点では予見できないため、予想を修正し、変革と効率化の取り組みを断固として実施しています」。

買収により持続可能な成長を強化

    2025年6月に合意したポンタコル社(Pontacol AG)の買収により、コベストロはスペシャルティフィルム事業のポートフォリオを戦略的に拡大し、「持続可能な未来 - Sustainable Future」企業戦略をさらに推進します。スイスの多層接着フィルムメーカーであるポンタコル社は、スイスとドイツに約100人の従業員を擁する2つの専門生産拠点をコベストロにもたらします。この買収により、補完的な技術、拡大された顧客・製品ポートフォリオ、および間接部門におけるシナジーを通じて、さらなる価値創造の可能性を引き出します。買収取引の資金調達は現金で行われるため、コベストロの堅実な投資適格格付けを維持するという目標に沿ったものとなります。取引は、2025年第三四半期に完了する予定です。

新たなCCO

    モニーク・ブッフは2025年8月1日よりコベストロのCCOに就任します。ブッフ氏はソリューションズ&スペシャルティーズ部門を担当し、6つのビジネスエンティティと3つの主要地域のサプライチェーンセンターを統括することになります。ブッフ氏は、7月31日に2期連続の任期が終了するスチェッタ・ゴヴィルの後任となります。ブッフ氏は今年6月よりコベストロの取締役会のメンバーを務めています。

Download

セグメントの業績結果

    2025年第二四半期におけるパフォーマンス・マテリアルズセグメントの売上高は11.8%減の16億ユーロ(前年:18億ユーロ)となりました。EBITDAは1億4,900万ユーロ(前年:1億9,600万ユーロ)に減少し、主にマージンの減少と変革プログラムSTRONGの実施に伴う費用が影響しました。FOCFはマイナス1億7,200万ユーロ(前年:マイナス8,900万ユーロ)となりました。

    ソリューションズ&スペシャルティーズセグメントの売上高は5.4%減の17億ユーロ(前年:18億ユーロ)となりました。EBITDAは1億7,500万ユーロ(前年:1億7,400万ユーロ)となりました。STRONGに関する費用の減少と販売数量の増加がプラスに寄与しました。FOCFは5,600万ユーロ(前年:3,600万ユーロ)となりました。

価格に下げ圧力が続く2025年上半期

    2025年上半期のグループ売上高は4.8%減の69億ユーロ(前年:72億ユーロ)となりました。この減少は主に販売価格の低下によるもので、3.0%のマイナス影響がありました。グループのEBITDAは4億700万ユーロ(前年:5億9,300万ユーロ)、一方でFOCFはマイナス4億8,100万ユーロ(前年:マイナス2億7,600万ユーロ)となりました。

共通記事

______________________________________________________________________

コベストロ社について
コベストロ社は、世界最大級の高機能性ポリマー材料の製造企業です。革新的な製品、プロセス、技術により、多くの分野でサステナビリティとQOL向上に貢献しています。当社はモビリティ、建築、生活、電気・電子分野などの主要産業において、世界中の顧客に製品を供給しています。また、当社の生産するポリマーは、スポーツ・レジャー、化粧品、通信、ヘルスケアなどの分野や、化学産業でも使用されています。

当社は「We will be fully circular」をビジョンに掲げ、2035年までの温室効果ガス排出実質ゼロ達成(スコープ1,2)を目指しています。また、2050年までにスコープ3の排出量において気候中立を実現する企業になることを計画しています。2024年度の売上高は約142億ユーロです。2024年末時点で、世界各地に46の生産拠点があり、約17,500人(フルタイム換算)の従業員が在籍しています。

将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements)
このニュースリリースには、コベストロ社による現在の試算および予測に基づく将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements) が含まれている可能性があります。さまざまな既知または未知のリスク、不確実性、その他の要因により、将来の実績、財務状況、企業の動向または業績と、当文書における予想との間に大きな相違が生じることがあります。これらの要因にはコベストロのウェブサイト(www.covestro.com)に公開されている報告書に説明されているものが含まれます。コベストロは、これらの将来予想に関する記述を更新し、将来の出来事または情勢に適合させる責任を負うものではありません。