2025年
10月
30日
|
07:10
Europe/Amsterdam

予想通りの業績結果 – コスト削減策が効果を発揮

第三四半期も依然として厳しい市場環境

サマリー
  • グループ売上高は32億ユーロに減少(–12%減)

  • EBITDAは2億4,200万ユーロで予想範囲の上限に

  • 純損益はマイナス4,700万ユーロ

  • フリー・オペレーティング・キャッシュフロー(FOCF)は1億1,100万ユーロ

  • 2025年通期のEBITDA予想を絞り込み

  • 持続可能な成長:Pontacol社の買収を完了、Vencorex社との買収契約を締結

    コベストロは、依然として厳しい市場環境の中で、第三四半期を予想通りの業績結果で終えました。しかし、世界経済環境は引き続き激しい競争と価格圧力にさらされています。業績に影響を与えた主な要因は、需要の低迷とそれに伴う主要販売市場での供給過剰、さらにケムパーク・ドルマーゲンの外部変電所で発生した火災による複数のプラントでの生産停止でした。販売価格の低下、為替変動、販売数量の減少により、売上高と収益はいずれも前年同期を下回りました。グループ売上高は12%減少して32億ユーロ(前年同期:36億ユーロ)となりました。EBITDAは2億4,200万ユーロ(前年同期:2億8,700万ユーロ)となり、ドルマーゲンの火災による影響は数千万ユーロのマイナスとなりました。純損益はマイナス4,700万ユーロ(前年同期:3,300万ユーロ)、FOCFは1億1,100万ユーロ(前年同期:1億1,200万ユーロ)となりました。 

    コベストロは、コスト管理と効率化をもってこうした状況に対応すると同時に、さらなる的を絞った成長の機会を追求しています。2024年に開始した変革プログラム「STRONG」はすでに大きな成果を挙げており、2025年末までに総額約3億2,000万ユーロのコスト削減を実現し、2028年までに年間4億ユーロの目標達成に向けて順調に進捗しています。このうち約2億5,000万ユーロは2025年に達成される見込みです。さらに当社は、魅力的な市場セグメントでの持続可能な成長を実現し、競争力をさらに強化するための戦略的投資に一貫して注力し続けています。

  「第三四半期は、わが業界にとって依然として環境が引き続き厳しいことを改めて示しました」とコベストロCEOのマーカス・スタイレマンは述べています。「私たちは引き続き、世界的に高い価格圧力と需要の低迷を目の当たりにしています。だからこそ、断固とした行動を取り続けることが極めて重要です。私たちの対策は効果を発揮しており、的を絞った投資により魅力的な成長市場での地位を強化しています。私たちは明確な戦略のもと、規律、顧客重視、そして強いチームスピリットでビジネスを運営しています。同時に、コベストロをよりレジリエントで、より迅速に対応し、すべてのステークホルダーに長期的な価値を創造する企業へと進化させています。」

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2025年通期の業績見通しを絞り込み 

    年末の慣例に従い、コベストロは以前発表した範囲内で業績見通しを絞り込みました。当社は2025年通期の業績見通しのEBITDAを7〜8億ユーロと予想しており、ドルマーゲンでの火災による通期への影響は数億ユーロのマイナスと予想しています(前回予想:7〜11億ユーロ)。FOCFは–4〜–2億ユーロを予想しています(前回予想:–4〜1億ユーロ)。加重平均資本コスト(WACC)と使用資 本利益率(ROCE)の差(ROCE-WACC)は–9〜–8ポイントを予想しています(前回予想: -9~-5 ポイント)。引き続きコベストロは温室効果ガス排出量(CO₂換算)を420~480万トンと予測しています。

  「現在の市場環境において、私たちはコスト、流動性、効率性に明確に焦点を当ててコベストロを運営しています」とコベストロCFOのクリスチャン・バイアーは述べています。「私たちは長期的な競争力を強化する分野への投資を継続しながら、財務の安定性を確保するために断固たる措置を取っています。Pontacol社の買収とVencorex社との契約はその好例ですが、 しかしより根本的な課題があります。それは、現在の安定性と将来への展望を両立させるための財務的・運営的な自由を確保することです。」 

持続可能な成長への注力 

    2025年8月28日に完了したPontacol社の買収により、コベストロは高度に専門化されたフラットフィルムおよびブローフィルムによってフィルム事業を拡大しました。買収されたスイスとドイツにある2つの生産拠点は、その豊富な専門知識により、特に医療技術、モビリティ、繊維産業の分野において、さらなる革新と成長の機会を創出します。

    さらに、コベストロは2025年8月、Vencorex Holding SAS と、タイのラヨーンと米国のフリーポ ートにある、HDI(ヘキサメチレンジイソシアネート)誘導体の2つの生産拠点の買収契約を締結しました。これにより、脂肪族イソシアネートの生産ネットワークが強化され、塗料・接着剤の事業部における長期的な成長戦略が一貫して推進されます。また、コベストロはアジア太平洋および北米地域での市場地位を固めます。

コベストロ創立10周年とK 2025での革新的なアイデア 

    第3四半期には、コベストロは創立10周年を祝いました。これは、コベストロが化学業界におけるイノベーション、持続可能性、サーキュラーエコノミーの分野でグローバルリーダーへと成長を遂げたことを示す重要な節目です。この記念日は過去を振り返るだけでなく、将来を見据える機会でもありました。過去10年間で、コベストロはイノベーションを原動力とし、健全な財務基盤を持ち、持続可能性を重視する企業として、着実にグローバルな事業基盤を拡大してきました。しかし、最も重要なのは、グローバルチーム全体の共有する姿勢にありました。この姿勢こそが、持続的に厳しい市場状況においても、決断力を持って行動し、新たな機会を捉える基盤となっています。

    また、コベストロは10月にデュッセルドルフで開催されたK 2025において、外部に向けて力強いメッセージを発信しました。「The Material Effect - 素材がもたらす効果」をテーマに、当社はサーキュラーエコノミー、気候中立、デジタル化、モビリティといった将来の重要課題に対して具体的なソリューションを提供する25以上のイノベーションを発表しました。顧客やパートナーからの高い評価は、コベストロが信頼性の高い革新的ソリューションプロバイダーであることを改めて示し、収益性と持続可能性を両立するアプリケーションに注力する同社の方向性を裏付けるものとなりました。これにより、コベストロは主要産業における地位をさらに強化し、「Sustainable Future- 持続可能な未来」戦略の実現を着実に進めています。

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セグメントの業績結果 

    2025年第三四半期におけるパフォーマンス・マテリアルズセグメントの売上高は16.2%減の15億ユーロ(前年同期:18億ユーロ)となりました。これは、主に平均販売価格の低下、為替変動、販売数量の減少によるものです。一方で、EBITDAは1億7,400万ユーロ(前年同期:1億2,500万ユーロ)に増加しました。これは主に一時的なプラス要因の影響によるものです。FOCFは6,800万ユーロ(前年同期:1億1,100万ユーロ)となりました。

    ソリューションズ&スペシャルティーズセグメントの売上高は7.7%減の16億ユーロ(前年同期:18億ユーロ)となりました。これも主に平均販売価格の低下と為替変動によるものです。一方で、販売数量の増加はプラスの効果をもたらしました。EBITDAは1億9,600万ユーロ(前年同期:2億800万ユーロ)となりました。FOCFは1億1,600万ユーロ(前年同期:1億100万ユーロ)となりました。

2025年最初の三四半期を特徴づける厳しい市場環境と世界的な不確実性 

    継続的に厳しい市場環境、弱い需要、全地域での激しい競争と価格圧力により、今年度のグループ売上高は100億ユーロ(前年同期:108億ユーロ)となりました。EBITDAは6億4,900万ユーロ、純利益はマイナス2億6,600万ユーロ、FOCFはマイナス3億7,000万ユーロとなりました。

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コベストロ社について
コベストロ社は、世界最大級の高機能性ポリマー材料の製造企業です。革新的な製品、プロセス、技術により、多くの分野でサステナビリティとQOL向上に貢献しています。当社はモビリティ、建築、生活、電気・電子分野などの主要産業において、世界中の顧客に製品を供給しています。また、当社の生産するポリマーは、スポーツ・レジャー、化粧品、通信、ヘルスケアなどの分野や、化学産業でも使用されています。

当社は「We will be fully circular」をビジョンに掲げ、2035年までの温室効果ガス排出実質ゼロ達成(スコープ1,2)を目指しています。また、2050年までにスコープ3の排出量において気候中立を実現する企業になることを計画しています。2024年度の売上高は約142億ユーロです。2024年末時点で、世界各地に46の生産拠点があり、約17,500人(フルタイム換算)の従業員が在籍しています。

将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements)
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